設題に対してどのように考えてレポートを作成したかを振り返ってみました。
レポート作成のヒントになれば幸いです。
「児童サービス論」のレポート設題
設題(字数指定2,000字)
①児童サービスにおける読書の意義と役割について述べ、また図書館における児童サービスがなぜ重要であるかを述べなさい。
②児童資料の種類と特性について述べ、児童サービスの実践においてそれらの資料をどのような場でどのように生かすべきかを述べなさい。
「児童サービス論」のレポート、こう考えた
テキストには数ページにわたって児童サービスにおける読書の意義と役割が記載されており、そのどれもが重要に思え、どうまとめたらよいか悩みました。
「児童サービスにおける意義と役割」はこう考えた
テキストを読み、児童サービスにおける「意義」と「役割」が述べられている部分にそれぞれ別の色でマーカーをしていったところ、途中からこの文章は意義なのか役割なのかわからなくなってきました。
悩んだ結果、意義については端的に「子どもと本をつなぐこと、そこから子どもと社会をつなぐこと」と定義づけをしました。そして、それらを実現するための「読書の主な役割」をいくつか挙げることにしました。
反省点としては「読書の主な役割」は項目を列挙するのではなく文章で書くべきでした。
講評ではその点を指摘されました。
「図書館における児童サービスがなぜ重要であるか」はこう考えた
テキストに「公共図書館の最も重要な特徴は、本を読んでも読まなくても良いということである」そして、「読まなくても良いという前提で、読みたい本を読めるところ、つまり完全な自由読書を行うことができる点に大きな特徴がある」とありました。
「図書館における児童サービスがなぜ重要であるか」については、この「自由読書」がキーワードになると考え、そこに重きをおいてレポートを作成しました。
「自由読書」については、児童サービス論の「参考書等の紹介」で挙げられていた石井桃子さんの「新編 子どもの図書館」(岩波現代文庫)に印象的なエピソードが載っていたので、その内容を引用し、レポートの肉付けをしようと考えました。
余談ですが、この「新編 子どもの図書館」が良書でした。
現在のように公共図書館が一般的ではなかった時代、自宅を開放して小さな図書室「かつら文庫」を開いた児童図書館のパイオニア的存在の石井桃子さんの活動が詳しく記載されています。
「児童資料の種類と特性について」はこう考えた
児童資料の種類と特性についてはテキストに詳しく記載されていました。
特性についてはどのくらい詳しく書けばよいのか迷いましたが、1種類あたり45~100文字と短めに記載しました。
「それらの資料をどのような場でどのように生かすべきか」はこう考えた
一番大切なことは、子どもの発達に応じて児童サービスを提供することだと考えました。
反省点としては「児童資料の種類と特性」と、それらを児童サービスの実践においてどのように生かすべきかをもう少し関連づけて具体的に記載するべきでした。
講評ではそこを指摘されましたが、なんとか合格することができました。
「児童サービス論」合格レポート解答例
「児童サービス論」合格レポート解答例です。