設題に対してどのように考えてレポートを作成したかを振り返ってみました。
レポート作成のヒントになれば幸いです。
「情報サービス論」のレポート設題
設題(字数指定2,000字)
大学図書館における利用指導の内容7点を挙げ、それぞれについて簡潔に述べた後、利用教育の手段についてはどうあるべきか、最近の動向にも配慮し、貴方自身の考え方を含め論じて下さい。
「情報サービス論」のレポート、こう考えた
メディア授業を申込むために、最初に取り組んだレポートでした。
「利用指導の内容7点」についてはテキストを参照しながら書くことができましたが、後半の設題はどう書いたらよいか悩みました。
後半の設題「利用教育の手段についてはどうあるべきか」について
はじめに、「利用教育の手段についてはどうあるべきか」という設題が私にはわかりにくかったので「利用教育を実施するために大切なことは何か」と読みかえて考えるようにしました。
利用教育の手段と利用教育を実施するために必要なこと(環境整備)についてはテキストに記載がありました。
利用教育の手段として、映像資料の利用、印刷物の利用、パソコンの利用が挙げられていましたが、どれもそれぞれ、映像資料の製作費、印刷費、パソコン等機器備品費などのお金がかかるなと思いました。
お金がかかるということは、大学図書館であれば予算をとる必要があるので、
これこれこういう目的のために予算を申請したいということを、計画的に組織的に行っていくこと
が利用教育を実施するために大切なことだと考えました。
さらに、大学図書館のように教育機関であれば、テキストに記載されているとおり「教員との連携を強化して教育の効果を高めること」も利用教育を実施するために大切だと考えました。
テキストには、利用教育を実施するために必要なこととしてほかにも「利用教育実施マニュアルを作成すること」や「館員研修の実施」について記載されていましたが、レポートの内容がとっちらかって収拾がつかなくなりそうに思えたため、上記2点に的を絞って書くようにしました。
「最近の動向にも配慮し、あなた自身の考え方を含め論じて下さい。」について
最近の動向についてまず考えたのは
「今はパソコンを使えば、パワーポイントで資料を作成したり、動画を作って配信したりとなんでもできるからうまく活用していくことが大切だな」
「パソコンを使いこなせるようにならないといけないな」
ということでした。
そこを軸にレポートを書こうと考えました。
今はパソコンがあるけれど、これまではどうしていたのだろう。
テキストには、「『図書館の達人』シリーズ(日本図書館協会監修)が利用教育の共通ビデオとして刊行されて以来、市販DVDを購入することによって経済的問題を解決してきた」と紹介されていて、どのように解決してきたのかが気になりました。
インターネットや参考文献を調べたところ、「図書館の達人」シリーズの後に「情報の達人」シリーズ(監修:日本図書館協会、発売:紀伊国屋書店)というものが2007年2月に刊行(早稲田大学HPページ『情報の達人』のページ (waseda.ac.jp)より )されていました。
早稲田大学HPページによると、このシリーズは『授業の目的に合わせて各教員が、ビデオ(DVD)・スライド・テキスト・ウェブ資料の4種類の資料を自由に選択的に組み合わせて使うことができる』仕様になっているとありました。
「情報の達人」自体は15年以上前に刊行されたものなので、最近の動向とはいえませんが、せっかく調べたので自分の考えを補強するのに活用してみようと考え、その情報をレポートに盛り込みました。
いま読み返してみると、論述が強引な部分もありますが、自分の考えを述べ、レポートを初めて必要字数まで書き上げることができ、達成感があったことを覚えています。
<参考>
・「情報サービス論[改訂版]」毛利和弘 近畿大学通信教育部発行(令和元年7月1日)
・早稲田大学HP『情報の達人』のページ (waseda.ac.jp)
「情報サービス論」の合格レポート解答例
「情報サービス論」の合格レポート解答例です。