図書館サービス概論[’23-’24]レポート作成談 近大司書 2023年4月入学

設題に対してどのように考えてレポートを作成したかを振り返ってみました。
レポート作成のヒントになれば幸いです。

目次

「図書館サービス概論」のレポート設題

設題(字数指定2,000字)
「身近な公共図書館(都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ、その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。」

「図書館サービス概論」のレポート、こう考えた

テキストには、図書館の「基本的なサービス」と「対象別サービス」について詳しく記載されています。
その各サービスと比較しながら、「私が調べた○○図書館もテキストと同様のサービスがあった」とか、「○○図書館はこのような珍しいサービスがあった」、といった流れでレポートを作成しようと考えました。
作成にあたっては、図書館に置かれていたサービス案内の紙の資料がとても参考になりました。

レポートを作成する際に難しかったのが、「近隣の同規模自治体や平均値などと比べて、相対的に評価(例えば、「人口一人当たりの蔵書数・貸出数」)すること」でした。
どのように書いたらよいのかわからなかったのですが、先輩方のブログやKULed(クレド)の掲示板が参考になりました。
日本図書館協会「日本の図書館:統計と名簿」を活用して作成する必要があります。

私は、以下のように作成しました。

日本図書館協会「日本の図書館:統計と名簿  2022」によると、○○市の図書館の2022年3月31日現在の蔵書冊数は〇,○○〇千冊で、2021年度の個人への貸出数は〇,〇〇〇千点であった。市民一人当たりでは、蔵書冊数は〇.〇冊、貸出点数が〇.〇点である(市人口〇〇〇千人)。
参考として近隣の○○市の図書館を挙げると、市民一人当たりの蔵書冊数は〇.〇冊、貸出点数は〇.〇点であった(市人口〇〇〇千人)。
↑近隣の同規模自治体と比較
日本図書館協会HP「日本の図書館統計」によると、全国の人口(○○○千人)の一人当たりの蔵書数は〇.〇冊、貸出点数は〇.〇点であった。これらのデータから、○○市と○○市の市民一人当たりの蔵書冊数は平均よりも低いものの、貸出点数は平均並みであることがわかった。
↑全国平均と比べて、○○市とその近隣の○○市はどうだったかを記述

参考文献として読んだ、内野安彦さんの「図書館はまちのたからもの-ひとが育てる図書館-」(日外アソシエーツ 2016.5)が読みやすかったです。また、福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」(講談社 2021.10)の話もレポートに盛り込みました。

「図書館サービス概論」の合格レポート解答例

「図書館サービス概論」の合格レポート解答例です。

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